PlayStation/リングオブサイアス
【ゲームデータ】
メーカー:アテナ、サクセス(廉価版)
発売日:1996年
公式紹介ページ(アテナ)
公式紹介ページ(サクセス)
【こんな人におすすめ】
・剣と魔法の中世ファンタジーが好き。
・TRPGやゲームブック(懐かしい…)にはハマったクチだ。
・登場人物はあるていど固定で、ストーリーがいろいろ分岐するのが好きだ。
・クライズラー&カンパニーが好き。
【あらすじ】
神聖都市ジュールの第二王子・サイアスは、世界征服を企む魔女・ベアトリスを追いつめるが、逆に「指輪」に封じこめられ、記憶を失ってしまう。プレイヤーはその指輪に宿る「サイアスの精神」となり、物語を進めてゆくこととなる。
指輪は人の手から手へと渡り歩き、力強い仲間達とめぐりあわせてくれる。サイアスは自分の肉体を取り戻し、ベアトリスをを討つことができるのか?また、ベアトリスに囚われている恋人のラディアを救い出すことができるのか…?
なお、分岐は「主人公の行動」というより「ストーリーそのものの分岐」として分かれていく。
シナリオは「最後の竜に捧げる歌」「ワードナの逆襲」の手塚一郎氏。ひたすら渋い。
【自分的レビュー】
先に断っておくと、このゲームはやる人の好みによって評価がスッパリと分かれるゲームだ。
1990年頃のTRPGの香りがムンムンする中世ヨーロッパファンタジーが好きな人にはたまらないと思われるが、逆に言うと、「1990年頃のTRPG」にピクッと来ない人にはおすすめ出来ないと言うことだ。個人的にはこういう世界は大好きなので、そちらの観点からのレビューになる。

あと、このゲームのレビューを書かれた方が十中八九書く言葉「音楽が抜群に良い」のとおり、斉藤恒芳(と、クライズラー&カンパニー)の楽曲(*)は、世界観にぴったりマッチしており、スペインで撮影した背景写真と幻想的な人物グラフィック(目のアップだけだが)とあいまって『Ring of Sias』の世界観を完全に構築しきっている。あと、意外なことに(失礼)キャラクターもかなり立っていて、地味ながらいい味を醸し出すノベルゲームに仕上がっている。 実売中古価格も4〜500円程度とお手頃なので、こういう世界が好きならば、古本を買う感覚で楽しんでみる事をオススメする。

*ゲーム中に使用された楽曲は、アニメ『時空転抄ナスカ』のBGMとして焼き直しされたそうです。

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