ゲームボーイカラー/夜光虫GB
【ゲームデータ】
メーカー:アテナ
発売日:1999年
公式紹介ページ
【こんな人におすすめ】
・サウンドノベルは初心者だ。
・サスペンス、ミステリー系が好き。
・海、船が好き。
・登場人物は固定で、ストーリーや設定がいろいろ変わるのが好きだ。
【あらすじ】
主人公は大型貨物船「ダイアナ」の船長。
婚約者・友香に見送られて出発した「ダイアナ」の航海中、奇妙な出来事に遭遇する…。
乗組員、また主人公は無事日本に帰還できるのか?
原作は、テレビドラマ「砂の城」などの脚本を手掛けた白石マミ氏。
【自分的レビュー】
SFC版「夜光虫」の移植。SFC夜光虫自体は、かなり初期(1995年)に出た作品で、サウンドノベル乱立期よりはちょっと前のものになる。
そのSFC版にシナリオを追加してGBに移植したものが本作である。GB版はSFC版に比べてシナリオ、EDがボリュームアップしている。
ストーリーの分岐系統は弟切草に似ていて、登場人物はほぼ固定だが、すすめ方によって話の筋書きや人物の設定が変わってくる。また、何回かプレイしていくと新たな選択肢が増えていき、かなりお笑い方向へ進んでゆくのが高ポイント。そんなこと言ってる場合じゃないのについ変な言動をしてしまう主人公(船長なのに。)。ベタベタな笑いがこれまた心地よい。
欠点を上げるとすれば、主人公の設定が「貨物船の船長」であって、一般市民にはイマイチ感情移入しにくいところだろうか(やってるとだんだん感情移入できてきますが…アホな言動が多いので/笑)。ファーストインプレッションでちょっと損をしてる作品だ。
ちなみに、世間の評価的には「ツマンネ」っていう人と「けっこう面白いじゃん」って人とで二極化しているようです。自分的には「入れ込まないほどに遊び込める」作品。とりあえず何週間か遊べるからいいや、っていう。安いし。
システム的には解りやすいし操作性もいいので、サウンドノベル初心者の入門編として特にオススメ。

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